若者の言語感覚から見える気分
結構話題になっていたけど、平昌の冬季オリンピックのスノボ競技の 解説を聞いていて、自分では発想しないような言葉の使い方をしていて なんとなく今の気分ってこうなのか。と面白く思ったことがありました。 自身もスノボ選手である、その解説者の中井孝治さんの表現の仕方が、 選手の技が決まるたびに「かっこいいです」「渋いですねえ」「おしゃれです」。...
View Article偶察力
偶察力という言葉がある。 「ぐうさつりょく」 偶然、察知する、力。 この言葉が大好きでワクワクするんです。 呑気でシビアで前向きな考え方だからです。 広辞苑では 「思わぬものを偶然発見する力。 幸運を招き寄せる力。」 と書いてあります。 英語で言うとセレンディピティだそうです。 これだけではなんじゃそりゃなんですけど。 英語で言う必要もないですが。 わかりやすい説明としては...
View Articleなんか嫌な感じ
最近の空気になんか嫌な感じが漂っていて少し憂鬱なまま過ごさなきゃいけないのはなんでだろう? と思う。 あまりこんな事は書きたくないのだけど、身近に起きることも、テレビで流れてくる事件も、やってられなくなるような出来事が多くなった。 基本的にクソな奴らと出来事ばっかりだ。 モラルや礼儀や法律や正義を後回しにして、所属する組織や自分の身の回りの人間関係の狭い価値観を優先する。...
View Article50歳になりました
平成最後の夏に、50歳の誕生日を迎えました。 平成最初の年に20歳だったので当たり前と言ったら当たり前ですが 20歳から50歳の30年間はあっという間でした。 20歳を迎える時は福岡で浪人2年目をやっていました。 30歳を迎える時はアメリカの会社の支社に出向していてロサンゼルスに住んでいました。 40歳の時は、会社で部長でした。高校で引退したバスケを再開してチームを作りました。...
View Articleまず、「そうですね」って言え。
プロデューサーとして駆け出しで売り出し中のころ、 カンヌ広告祭に行く機会に恵まれました。 カンヌに着いてホテルのロビーにいたら その当時メチャクチャ売れてて、いい仕事していて、威張っている感じの 他の会社の名物プロデューサーに声をかけられました。 「おう、お前が櫻木か、最近名前聞くなあ、生意気なんだって?」 プロダクションのプロデューサーは、実は他社のプロデューサーとの...
View Articleしいとこいっぱい事件
ずいぶん前のこと、プロデューサーだったけどまだ若い頃。 ある企業のコマーシャルフイルムを制作しました。 フィルムが完成して、企業の宣伝部に試写をした時に 宣伝部の一番偉い人、宣伝部長がNGを出しました。 最後の子供のナレーションの部分 「いいとこいっぱい!」が「しいとこいっぱい!」にしか聞こえない。 それを至急直せ。ということでした。...
View Articleできないかもしれないという不安
働き方改革が叫ばれて時間がたってきましたが 画期的なアイディアとか、劇的な変化とか出てきたのでしょうか? 僕のいる会社はかなりそこを重視していて随分働き方も変わりました。 新しいルールがどんどんできていきますし、 新しいメンバーで仕事をすることも増えてきました。 いいことだと思います。 僕の若い頃に、それやって欲しかったなあと思うようなことも多々あります。...
View Article信頼の継続
とある漫画を読んでいたら、登場人物のセリフに “信頼”っていうのは、“この人は既に全力を尽くしているのだ”と認めるとこからじゃないの? というセリフが出てきてハッとしました。 信頼についてこんなに具体的に言い表されて、腑に落ちた事が今までなかったからでしょう。 加えてこのセリフには今抱えている大きな問題が解説されているような気がしたのです。...
View Articleカラオケスナックにて
うちのバスケ部、ロックスには「カラオケ部」があります。 つまり、バスケ部のメンバーでカラオケ好きな数人でたまに歌っているだけなんですが、 極力、カラオケボックスみたいな閉鎖された店には行かないことにしています。 うちのメンバーは役者やモデル、歌手、ヘアメイク、カメラマン、建築家、映画監督、いろんな 職業の人がいるんですが、仕事にも私生活も共通して大事なことは「人を喜ばす」ということです。...
View Article元号が変わるから
もうすぐ平成が終わります。 これを書いている時点でまだ新しい年号は分かっていません。 平成が終わるから、に呼応するように、今まであって当たり前だった 建物、物、お店、人がなくなったり辞めたり引退したりしているような気がします。 平成が終わる時は、昭和が終わる時のように喪に服す必要がないですね。 ただただ新しい時代の幕開けを喜べばいいんです。 平成が終わるという事が一昨年決まって準備期間ができた。...
View Article野球的感覚と働き方改革
受験の時に、どこかの大学の現代国語の試験の例文で読んで、なるほどーと思ったことがあります。 日本になぜ野球が一番根付いたか?ということが書いてあったのです。 野球というスポーツは、幕の内弁当の文化の中にある。 もともと日本にあるスポーツは柔道、剣道、相撲、だった。 その中で一番メジャーなスポーツはやはり国技でもある相撲。 相撲は1対1の取り組みの積み重ねというプログラムで進行する。...
View Articleしくじり先生
数年前、Webのことがもう少し詳しく知りたかったので Webディレクター養成講座みたいな講義に通ったことがある。 講師は広告業界の顔見知りみたいな人ばっかりで、教室の一番後ろの席に座っていると、 目が合って嫌な顔をされた思い出がある。 知り合いだったからだ。 講師たちの授業の内容は、自分たちの実務の中でやった仕事の例が多く、ほとんどが成功事例だった。...
View Article実力と真剣さ
先月、しくじり先生の話を書いたらいきなりしくじりました。 最近の撮影で、思ったほどうまく進めることができなくて、 演出家をはじめ、自分で招集したいろんな人に迷惑をかけてしまいました。 関わってくれた優秀なスタッフのおかげで辛うじていいCMは上がりましたが、 自分の中で釈然としない毎日が今も続いています。 マネージメント側がこんな体たらくでもいいものが上がるなら...
View Article帯状疱疹になっちゃった
帯状疱疹という病気になりました。 なんじゃそりゃ?でした。そんな病気知らなかったからです。 近々にあった撮影の予定が、ある日いきなり二つなくなってしまいました。 それで1ヶ月くらいスケジュールが真っ白になっちゃった。 「やばい」と「しめた」という感情が同時に起こりました。 会社の売り上げを考えると「やばい」 休みが取れることを考えると「しめた」です。...
View Article佐賀弁
秋の終わりに田舎の佐賀県に帰りました。 高校を卒業してから30年の記念の同窓会が 学校の公式行事として行われる。というイベントがあったからです。 みんなどんな格好するんだろうか? それが最初に気になりました。同窓会の類に出るのは初めてだったからです。 招待状には平服で来てください、とだけ書いてある。 みんなスーツかなあ?ネクタイとかしてくるんだろうか?...
View Articleエモーショナルインテリジェンスはフォースの覚醒
去年の年末にコマーシャル関係のパーティーなどに顔を出していたら 驚く事に、よそのプロダクションの若い人達に挨拶される事がちょくちょくありました。 ここの僕のコラムの、CMプロダクションで働く人たちに向けて書いている文章を、 何社かの会社で新人の研修に使ってもらえてるらしく、そのおかげで読んでいる人がいるそうです。 光栄ですが。恥ずかしいものです。...
View Article